インビジブルティア加工機は、PVC・TPO・TPU等でできたインパネ表皮の助手席側エアバック部に、特殊刃物を用いて、予め設定した肉厚を残し、溝を形成します。 エアバック所望の展開力で容易かつ確実に展開可能で、なおかつインビジブル性に優れたエアバックドア部の内装部材を効率的に供給する装置です。
- 独自開発による消耗が少ないコールド刃
- コールド刃の欠点であった消耗が大きい点を克服するため、1万回以上使用できる特殊形状のコールド刃を開発しました。これにより、コールド刃のメリットである熱による変質や劣化のないインビジブル性の高い加工を低コストで行うことが可能になりました。
- 外径変位センサーによるコールド刃の形状計測
- 加工前にコールド刃の状態検知を行うことで常に良好な状態で切断を行います。その結果、破断予定線の形成精度を一定に保つことができます。そして、消耗による異常を検知した場合には、装置の稼動停止及びコールド刃の交換を迅速に行えます。
- バキュームを使った表皮固定
- バキューム装置をつかって支持台に表皮を固定することにより、複雑な形状でも所定の位置に平らな状態で安定して固定できます。平らな状態を保持して表皮に破断予定線を形成するため、均一な残厚をもった破断予定線を精度よくかつ迅速に形成できます。
- 2次元変位センサーによる残厚の計測
- 破断予定線の残厚を変位センサーにより精度よくかつ迅速に測定できます。そして、測定結果はデータとして最大2000件保存でき、残厚の精度を確認するのに役立ちます。